2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

一歩づつ 近づく毎に顔が滲んでいく輪郭が歪む 網膜が軋む 均一でなくなる手元に置かれたオルゴールうろんな耳に反響するサイレン金切りの音が近づいてる 子供の暗唱もだ此方の祈りが遠ざかる 矛盾と抵抗もだすまし顔に怒鳴り声 淡い微笑みに罵り声相対せざ…

彼女と、俺の間には大きな隔たりがある彼女の体を支えているのは、十字架足りない髄を不均衡に補っているとって付けたような、あらぬ害を、彼女に向けて声高らかに叫んでいる奴等そんな光景を一括りにしたショウケエスの向こう側から顔を歪めて滲み笑う奴等…

混線

明確な立ち位置も定まらないままに、言葉、人と成りうる支柱ばかりが芒失していく。錆、灯りと黒で構成されている。いついかなる時であれ、これが起点だ。あぁ、なんて陰鬱な。他者はあなたを矯正道具であると同時に、自己の鏡写しでもあるのです。目を見て話…

鏡面にも暗闇は映るのに、どうしてか揺らぎは輝きばかりを増していくそれが、擬似的なものであるからに過ぎないのかであるなら、その影と揺らいだ数多の光には、錆という錆が、泥という泥が醸成され、内包されているやもしれぬそれが、本質からしてその様な…