2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

肩書き、愛、浪漫、恒久、沙汰、因果、悔悟、忠考、信心どれもがもぬけの宙を穿いている境界は体に頗るささらいで、喉が渇く黒点が 凝っと 見透かしている生まれながらに定義付けられているならば支配たり、従属たり、性と呼ばれるそれに強いられている、調…

先ず思い出したのは、崖のことであった。崖。いくつもの湾曲を描いて連綿と屹立している、地と空の境目に、彼女の、ひどく幅狭い檻の中で矯められた軆をのさぼらさせている。私はその内側を歩く。お互いに、了解を得た上での、善く考えられ、距離を保たれ構…

自身を形成していたものが言葉へ成る、否言葉の成り様が自身を形成しているのだ言葉ゆえに積み重なる言葉ゆえに人たり得る言葉ゆえに伝わり創る無限の可能性では「個」は認識されない幽玄の虚を覗かせたところで、隣人を愉悦させるには程遠く、なにもこだま…