肩書き、愛、浪漫、恒久、沙汰、因果、悔悟、忠考、信心
どれもがもぬけの宙を穿いている
境界は体に頗るささらいで、喉が渇く
黒点が 凝っと 見透かしている

生まれながらに定義付けられているならば
支配たり、従属たり、性と呼ばれるそれに
強いられている、調伏されているのだと
境界はほどなく体に楔を嵌め、臓を穿つ
朱純が 碧濁が 唯一の福音となる 

赦して許す 
許しが赦す
ゆるしを乞うて 常の不合を
ゆるしを乞うて 不浄の瑕を
ゆるしを乞うて 嫋溺賛歌を
凡てを統べる、ゆるしが欲しい