尤も、歴史の系譜もとい意志の血脈は俺と無関係な世界で継承されている
夢物語のお伽噺以上の何物でもない
銀の弾丸で化物を撃ち砕くこともなければ
鐵の長槍で人非人を打ち抜くこともない
充足は憤りを無闇に募らせるばかりで
痛みは喉元の刃を錆び付かせるだけだ

みんながみんな、幸せの青い鳥ってのを見つけようと躍起になってる
灯りは等間隔で人を滲ませる
影、影、影 揺らいで確証付ける
生への渇望だったり 死への達観だったり
嘘臭い、偽物に似せた何か

諦念だとか甘えだとか、虫酸の走るような
自己防衛、自己主張、自己犠牲をを一つずつ潰して、淘汰していく
彼の国の波打ち際で、憧憬に別れを告げる
手を振る さようなら さようなら