詰まるところ、人というのは、肉やら味噌やら糞やらの塊で、私はそれが生み出すものを愛し、憎み、妬み、狂う
雪ぎの煌めきに満ちた夜半、氷糸が1房、私の前に垂れ、暗さと寒さの常闇へと誘った
空は一面灰色で、地上から伸びる剥き出しの鉄塔が、隣に立っていた私に、救いを求め、赦しを乞うように揺れ、次に瞳に映したとき、それはすでに泪を枯らして崩れていた
ごめんなさい
私は貴方の気持ちに答えられなかった
ごめんなさい
私は貴方の場所には行けなかった
ごめんなさい
私は貴方の為に泣くことが出来なかった
ごめんなさい
貴方の事は忘れてしまった