自身を形成していたものが言葉へ成る、否
言葉の成り様が自身を形成しているのだ
言葉ゆえに積み重なる
言葉ゆえに人たり得る
言葉ゆえに伝わり創る
無限の可能性では「個」は認識されない
幽玄の虚を覗かせたところで、隣人を愉悦させるには程遠く、なにもこだまする所がない
幾億の記号から彼は生まれる
幾星霜の概装をもってしても、それで彼を捉える事は決して敵わないことなのだ
それは大層に素敵なことであるに違いない

故に、嬲る、夢をみる 必要以上に 執拗に