もう限界だ 俺の前から
誰も彼も消えて無くなれ

俺は自主性という鞭で打たれ、怠惰的という態で蔑せられ、義務、義理、犠牲で管理され、格好の的として指導の捌け口にされる。

ここは天国を想定して造られた地獄だ。
天使は悪魔にしか見えないし、
迷える子羊は、ただの豚だ。

俺とは明らかに異なるはずのレッテルに磔にされ、最初から決まっていた失望を遺憾そうに告白され、悪魔にされ、焼き殺される。謂れのない罪ではないということを、長期間にわたる、曰く「最終的指導」によって否が応にも洗脳される。感謝の心を忘れた悪魔だと。
謝罪の心を無くした悪魔だと。

手を下すのは決まって俺自身だ。さっき迄俺を壊す教育に陶酔していた奴等は、今は此方を、別の誰かと微笑みながら、自主性の名の下に、俺の自壊、自害、自戒を切望している。奴等は当たっても外れてもいい賭けをしている。そういう遊び方のできる、体のいい玩具だからだ。

俺は自由に生きたい。俺は鎖を千切るのが怖い。見張りの鬼のせいではない。鎖に魂を宿してしまったからだ。
俺は自由には生きられない。俺が俺であるからだ。俺は変化を唯一恐れる。だが、強いられる。俺に変われと。お前は変われと。俺が俺で有る限り、この、愛とも呼ばれる虐殺は続くが、俺が、俺だけが本当の愛を教えてあげられる。

逃げなくては。一分の隙もなく殺される前に。

f:id:matchvou:20150904124601j:image